データ容量節約術② QVD生成アプリ利用時の落とし穴と対処法
- Lily
- 9月17日
- 読了時間: 2分
更新日:3 日前
Qlik Cloud Analytics(以下、QCA)はデータ容量ベースの課金体系です。
そのため、日々の運用で「いかにデータ容量を効率的に使うか」が
コスト最適化の重要なポイントになります。
特にQVD生成用アプリを利用している場合、アプリサイズを小さくしているのに、
分析データ量が思ったように減らないという状況に遭遇する方も
多いのではないでしょうか。本記事では、その注意点と対応策について解説します。
目次
QVD生成アプリ利用時の注意点
データ容量が減らない理由
実践的な対応策(スクリプト例あり)
まとめ
1. QVD生成アプリ利用時の注意点
QVDを作成するアプリでは、データロード後にテーブルを Drop Table してアプリサイズを最小化することがよくあります。これによりアプリサイズ自体は 0バイト にできますが、
実はQCAの容量計測は「リロード時に使用したメモリ使用量」で判定されます。
つまり:
テーブルをドロップしても分析データ量は減らない
翌日以降も同じ容量で計測され続ける
月が替わってもリセットされない
という落とし穴が存在します。
2. 実践的な対応策
対処法はシンプルです。
データロード後に少量データをロードしてからExit Scriptで終了するようにします。
注意点
Exit Script で0件ロードすると「リロード中止」とみなされるためNGです。
必ず数件のデータをロードしてから終了する必要があります。
スクリプト例
LET vToday = chr(39) & Date(Today()) & chr(39); // 当日の日付を取得
LET vLastReload = chr(39) & date(ReloadTime()) & chr(39); // 前回データロード日付を取得
if $(vLastReload) = $(vToday) then
// データ少量ロード
Load * Inline [
ID
1
2
3
];
Exit Script;
End If;
Table:
LOAD
商品番号,
商品名,
商品コード,
販売数量,
売上金額
FROM [lib://Google_Drive ・・・/販売伝票.csv]
(txt, utf8, embedded labels, delimiter is ',', msq);
next i;
Store Table into 'lib://DataFiles/TableExitDaily.qvd'(qvd);
Drop Table Table;4. まとめ
QCAでは「リロード時のメモリ使用量」が分析データ量として計測される
テーブルをドロップしてアプリサイズを0バイトにしても容量は減らない
少量データをロードしてからExit Scriptする工夫が有効
容量課金の仕組みを理解したうえで、このような小さな工夫を積み重ねることで、
QCAのコスト最適化を実現できます。ぜひ皆様も試してみてください!
参考:YouTube「Qlik Japan」






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