シート上からデータを直接入力!新機能WriteTable(ライトテーブル)について
- Lily
- 2025年12月15日
- 読了時間: 4分
Qlik Cloud に、新たなデータ操作機能として 「Write Table」 が追加されました。
これまでの分析アプリは「読み取り専用」であることが前提でしたが、Write Table により、アプリ上のテーブルにユーザーが直接値を書き込めるようになります。
従来のワークフローでは、Excel などの外部ツールで管理していた補助マスタやコメント情報を、分析画面からそのまま編集できるため、現場での意思決定プロセスが大きく変わる可能性を秘めています。
本記事では、Write Table の仕組みや作成方法、活用イメージ、注意点までまとめて紹介します。
目次
1. Write Tableとは?
2. Write Table の使いどころ
3. Write Table の作成手順
4. 編集の流れ
5. 注意すべき制限事項
6. まとめ
1. Write Tableとは?
Write Table は、アプリ内に配置するテーブルチャートで、以下の特徴があります。
・特定の列を“編集可能”として追加できる
・編集した内容は即時セッションに反映される(リロード不要)
・変更内容は専用の「変更ストア」に保持され、最大90日間保存される
・書き込んだデータは、データモデルには直接は反映されない
簡単に言うと、「分析アプリの中に軽量な入力フォームを組み込める機能」と
イメージすると分かりやすいと思います。
2. Write Table の使いどころ
Write Table を利用すると、次のようなシナリオが現実的になります。
・売上分析画面で、担当者がタグ情報などをその場で補正する
・顧客レビュー欄に、営業コメントをそのまま記録する
・在庫管理の補助マスタにメモやステータスを追加する
・チーム内で、暫定値や確認中のフラグを共有する
分析とメンテナンスが同じ画面で完結するため、これまでの
「分析する → 外部ツールで修正 → 再取り込み」
というサイクルが大幅に圧縮されます。
3. Write Table の作成手順
主な作成ステップを簡単にご説明します。
① シートに Write Table を配置する
通常のチャートと同じように、オブジェクト一覧から配置できます。

② 軸・メジャーを定義する
まずは表示するデータ構造を決めます。
リスト形式のテーブルを作るイメージです。

③ 編集可能な列を追加する
Write Table では、既存のデータ列とは別に“編集専用列”を追加できます。

追加後は、列名の変更や入力方法の指定が可能です。
※選べる入力形式は次の2種類です。
・テキストの自由形式入力
・ドロップダウンリストで事前に設定した選択肢から選択

④ プライマリキーを設定する
編集内容を適用するためには、行を識別するためのキーが必須になります。
一意の項目をそのまま指定しても良いですし、もしくは複数の軸項目を組み合わせて
キーにすることも可能です。


4. 編集の流れ
Write Table を含むシートを開くと、対象列に直接入力できるようになります。
テキスト入力の場合はそのまま文字を入力、リスト選択の場合は、管理者が
事前に設定した候補リストから選択します。
入力後は、画面右上などに表示される 「保存」 を押すことで、変更内容が確定します。

※上記は日付と支社をプライマリキーにしているため、1つのセルに入力すると、
同じ日付・支社の行に同じ値が自動入力されます。
※変更は即座に反映されますが、データモデルに吸収されるわけではなく、
あくまで変更ストアに格納される仕組みです。
5. 注意すべき制限事項
Write Table は非常に便利ですが、現時点では次のような制約があります。
・データモデルでは使用できない
編集した値はアプリ内のチャート・計算式には反映されません。
・“選択”の対象にはならない
編集列を選択条件として使うことはできません。
・保存された変更は 90 日で削除
長期保存したい場合は、APIとの連携で外部ストレージ等への連携が必要です。
・編集は排他制御
1ユーザーが編集している間は、他ユーザーは書き込みできません。
6. 今後の使い方のポイント
Write Table を最大限活かすには、「どの項目を編集させるべきか」や
「変更後のデータをどう活用するか」といった設計が重要になります。
特に、変更ストアの内容を定期的に取得して外部に保存する仕組み
(Qlik Automate など)を組み合わせることで、アプリ全体のワークフローを
大幅に効率化できるでしょう。
6. まとめ
新機能のWriteTable、いかがでしょうか。この機能を活用することで、これまで
外部ツールに頼っていた補助情報の管理を、アプリ内で完結させることで、現場の
スピード感や情報の正確性が向上します。まだ制限はあるものの、今後の進化にも
期待が高まる注目機能です。






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