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Qlik Lineageで実現するデータ運用の最適化と容量管理

  • 執筆者の写真: Lily
    Lily
  • 6 日前
  • 読了時間: 3分

Qlik Cloud Analytics(QCA)を利用する際、分析アプリの作成がつい先行し、

データ接続やパイプラインの整理が後回しになってしまうことはありませんか?

QCAは容量課金モデルを採用しているため、不要なデータや重複した接続を残しておくと、

ストレージコストが無駄に増えてしまう可能性があります。そのため、運用面の整備や

容量管理は、効率的で安定した分析環境を維持する上で非常に重要です。


こうした課題を解決するのが、Qlik Cloudの Lineage(リネージ)機能 です。

リネージを活用することで、アプリや接続の依存関係を視覚的に把握し、

不要なデータの整理や容量最適化を効率的に進めることができます。



① Qlik Lineageの基本機能


◆リネージとは?

 リネージとは「系統」や「由来」を意味し、Qlikではデータがどの接続やテーブルから

 ロードされ、どのアプリやチャートで使用されているかを可視化する機能です。

 これにより、運用管理や影響分析、容量管理などの判断に役立つ情報を得られます。


◆主な機能


 ①データソース依存関係の可視化

  各アプリが参照している接続、テーブル、フィールドを一覧化し、どのデータが

  どのアプリで使われているかを直感的に把握できます。

  複数アプリで同じデータソースを利用している場合も確認可能です。


 ②影響範囲分析

  データソースやテーブルを変更・削除する前に、影響を受けるアプリやチャートを

  事前に把握でき、障害や不整合を未然に防ぎます。


 ③未使用・重複データの特定

  一度も参照されていない接続やテーブルを特定し、整理することで容量の節約や

  データフローの簡素化に寄与します。



② Qlik Lineageの使い方


 1. Qlik Cloudへログインします。

 2. 確認したいデータソースにカーソルを当て、「データソースを開く」を選択します。

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 3. 「系列」タブを選択すると、そのデータソースがどのように発生しているか、

  確認することができます。

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 4. 「影響分析」タブを選択すると、そのデータソースがどのアプリで利用されているか、

  確認することができます。

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③ Qlik Lineageのメリット


 Qlik Lineageを活用することで以下のような様々なメリットを享受いただけます。


 ①データパイプラインの整備

  リネージを活用すると、アプリごとのデータ依存関係を正確に把握できます。

  これにより、全体のデータフローを整理し、不要な接続や重複ロードを削減できます。

  たとえば、同じテーブルが複数のアプリで重複してロードされていた場合、統合する

  ことでメモリ消費を減らし、アプリのパフォーマンス向上につなげられます。

  整理されたデータモデルは、開発・運用の効率化にも役立ちます。


 ②容量の最適化

  容量課金モデルでは、ストレージ使用量がコストに直結します。リネージで不要な

  接続や重複データを特定すれば、定期的な整理も簡易となります。結果として、

  容量使用量を削減し、ストレージコストの最適化を図れます。


 ③発展的活用:Qlik Talend Cloudとの連携

  リネージで把握した依存関係をもとに、Talend CloudでETL処理やデータクレンジング

  を自動化できます。標準化されたデータパイプラインを構築し、Qlikアプリに最適化さ

  れた信頼性の高いデータを供給可能です。結果として、組織全体でのデータ活用基盤の

  強化と、運用効率・データ品質の両立を実現できます。



④ さいごに

 Qlik Lineageを活用したデータパイプラインの整備により、データフローが明確になり、

 重複や不要データの削減が可能となります。さらに、容量課金モデルの環境では、

 その整理が無駄なコスト削減と安定運用の両立につながります。

 ぜひ分析アプリの作成と合わせて、パイプラインの整理をはじめてみませんか。


 
 
 

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