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歴代グランドスラム優勝者【記録で見る男子テニス】

更新日:10月19日

記録で見る男子テニスの第四弾はグランドスラムの歴代優勝者について、各年代を代表するレジェンド選手たちの移り変わりを中心にまとめました。

1968年から2024年3月までのデータをQlik Senseアプリで分析しました。

※ データソースは「Huge Tennis Database」です。各種情報を参考にした独自集計のため、お楽しみの範囲ということでご了承ください。

▼1970年代(1973年~1982年)

1970年代はボルグ、コナーズ、マッケンローの時代です。この3名によるグランドスラムタイトルの支配率は「56.4%」となっています。中でもB.ボルグのウィンブルドン5連覇+全仏オープン6勝(4連覇含む)の計11タイトルは圧巻です。芝とクレーという対極にあるサーフェイスを同時に制した強さというのが際立っています。


<グランドスラム歴代チャンピオン:1970年代>

記録で見る男子テニス_グランドスラム

<1973年~1982年における上位選手のタイトル支配率>

記録で見る男子テニス_グランドスラム


▼1980年代(1983年~1992年)

1980年代はコナーズ、マッケンローがなごりを残しつつレンドルがチャンピオンの系譜を継いだ時代です。この時代はM.ビランデルB.ベッカーS.エドバーグといった面々に加え、J.クーリエM.チャンと大変インパクトのある個性的な面々が揃っています。その一方で絶対的な存在はなく、上位のタイトル支配率も「51.3%」1位のI.レンドル「20.5%」にとどまっています。あれだけの強さを誇りながら、どうしてもウィンブルドンだけは取れなかったのが記憶に残っています。また、M.ビランデルがもう少し息長く続けていたらというのも興味深い時代ですね。


<グランドスラム歴代チャンピオン:1980年代>

※ 左から[オーストラリアンオープン][全仏オープン][ウィンブルドン][USオープン]

記録で見る男子テニス_グランドスラム

<1983年~1992年における上位選手のタイトル支配率>

記録で見る男子テニス_グランドスラム


▼1990年代(1993年~2002年)

1990年代はサンプラスの時代です。スーパーサーブを武器にあらゆるショットが高いレベルで揃ったレジェンドプレーヤーです。特にウィンブルドンでは、1996年をはさんで8年間で3連覇と4連覇を達成しています。グランドスラム通算14勝はBIG3に次ぐ歴代4位の記録です。10年間のタイトル支配率も全仏オープンのタイトルがないにも関わらず「32.5%」と間違いなく時代を制したチャンピオンです。


<グランドスラム歴代チャンピオン:1990年代>

※ 左から[オーストラリアンオープン][全仏オープン][ウィンブルドン][USオープン]

記録で見る男子テニス_グランドスラム

<1993年~2002年における上位選手のタイトル支配率>

記録で見る男子テニス_グランドスラム



▼2000年代(2003年~2012年)

2000年代に入り一気にBIG3の時代がやってきます。フェデラー、ナダル、ジョコビッチのタイトル支配率は3名で驚異の「82.5%」となっています。


R.フェデラーはウィンブルドンとUSオープンでそれぞれ5連覇、ナダルがいなければ複数の年間グランドスラム達成も現実だったかもしれません。10年間のタイトル支配率は「42.5%」と絶対的な強さです。


R.ナダルR.フェデラーに連覇を阻まれた2009年をはさんで全仏オープン4連覇5連覇を達成しています。全仏に限れば2005年から2014年の10年間で9回のタイトルを獲得しています。10年間のタイトル支配率は「27.5%」です。


N.ジョコビッチ「12.5%」の支配率で2010年代初頭から出てきています。2011年には全仏を除く3タイトルを獲得し時代のはじまりを自ら告げています。


また、2012年にはA.マレーを含むBIG4でグランドスラムタイトルを分け合っているのも感慨深いです。


<グランドスラム歴代チャンピオン:2000年代>

※ 左から[オーストラリアンオープン][全仏オープン][ウィンブルドン][USオープン]

記録で見る男子テニス_グランドスラム

<2003年~2012年における上位選手のタイトル支配率>

記録で見る男子テニス_グランドスラム


▼2010年代(2013年~2023年)

2010年代に入っても依然BIG3の時代は続きましたす。ただし3名の中で確実に世代交代は進みました。フェデラー、ナダル、ジョコビッチからジョコビッチ、ナダル、フェデラーに移り変わりました。タイトル支配率は3名で「76.7%」となっています。


N.ジョコビッチはフェデラーと入れ替わるように支配率を上げ「44.2%」としています。中でもオーストラリアンオープン、USオープンといったハードコートでの強さが目立っています。R.ナダルはこの時代でも全仏で4連覇を達成し「25.6%」の支配率を記録しました。R.フェデラーは2018年のオーストラリアンオープンがグランドスラム最後のタイトルとなりました。2013年から2023年間での支配率は「6.9%」です。


<グランドスラム歴代チャンピオン:2010年代>

※ 左から[オーストラリアンオープン][全仏オープン][ウィンブルドン][USオープン]

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<2013年~2023年における上位選手のタイトル支配率>

記録で見る男子テニス_グランドスラム


以上


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