1位になれなかった名選手【記録で見る男子テニス】
- SENSUKE KURIYAMA

- 8月30日
- 読了時間: 4分
歴代最強の2位選手は!?あと一歩で1位になれなかった2人の「Michael」。記録で見る男子テニスの第五弾はマイケル・チャンとミハエル・シュティヒについて調べてみました。
(特集ページ:記録で見る男子テニス2024年版)
1968年から2024年3月までのデータをQlik Senseアプリで分析しました。
※ データソースは「Huge Tennis Database」です。各種情報を参考にした独自集計のため、お楽しみの範囲ということでご了承ください。▼最高ランク2位の選手たち
あと一歩というところで惜しくも1位になれなかった選手は13名いました。その中で最も2位在位週が多かったのはM.チャンです。1996年9月9日週に初のランキング2位に到達し、1997年11月10日週までの期間で48週の2位在位を記録しています。次点はM.シュティヒが1993年11月22日週から1994年9月26日週までの期間で34週の2位在位となっています。以下はG.ビラスが29週、G.イバニセビッチが18週と続きます。

<マイケル・チャン:17歳、伝説の全仏チャンピオン>
1位になれなかった選手の中で、最も2位在位週の多いM.チャンを見ていきます。ランキング1位を阻む壁となったのは、同時期に絶対的な強さを発揮していたP.サンプラスでした(*1)。P.サンプラスは1位在位歴代3位の285週の紛れもないレジェンドです。
お互いの生年月日が半年違いの同年代、先にトップに躍り出たのはM.チャンでした。まさに17歳で全仏タイトルを獲得した1989年8月に5位まで急浮上しています。一方のP.サンプラスは1年遅れて1990年10月にじわじわと5位に浮上しています(*2)。この1年でランキングが逆転したあとはお互いの全盛期に入り、先述のようにP.サンプラスの偉大な時代に突入しました。
その後、M.チャンの方が早く終息期を迎え1998年(26歳)にランキングを下げています。P.サンプラスは2001年(30歳)まで上位をキープしています(*2)。
▼生年月日
P.サンプラス:1971年8月12日
M.チャン:1972年2月22日(*1 )M.チャンの2位在位期間と他上位選手のランキング推移チャート

(*2 )M.チャンとP.サンプラスの12月時のランキング推移チャート

<ミハエル・シュティヒ:ウィンブルドンを制した、静寂のチャンピオン>
M.チャンに続いて2位在位34週のM.シュティヒもまたあと一歩で1位になれなかった選手です。自身最高位の2位になったのは1993年11月22日、その後1994年9月26日までの期間で2位を保持しています(*3)。
193㎝79㎏と当時としてはかなり高身長で強烈なサーブ&ボレーで1991年のウィンブルドンを制しています。175㎝と小さな身体ながらもあらゆる工夫と粘りで全仏を制したM.チャンとは対照的なイメージです。
ランキングの推移を見ると、そのプレー以外にも2人の対照的な特徴が見えてきました。17歳で全仏優勝したM.チャンに比べ、M.シュティヒは18歳まではサッカーをしており、プロテニス転向は20歳です。そのためランキングも1991年7月の22歳のときに4位に到達と、M.チャンよりも5歳も遅咲きとなりました。しかし、そこからなかなか突き抜けられなかったM.チャンを一気に抜き去り自身最高位の2位を定位置としたのは、M.チャンよりも3年早い1993年となっています。
そして、この対照的な2人の1位への夢を打ち砕いたのがP.サンプラスです。M.シュティヒが2位に上り詰める半年前から1位の座につき、M.チャンがランキングを下げてもなお1位に居続ける。実に1993年4月から1999年9月までの6年半の大半で1位を維持し、最強の2位となった2人を生み出しました。また、非常に対照的な2人ですが名前は同じ「Michael」というのは何か運命的なものを感じます。
▼生年月日
P.サンプラス:1971年8月12日
M.チャン:1972年2月22日
M.シュティヒ:1968年10月18日(*3 )M.シュティヒの2位在位期間と他選手のランキング推移チャート

★1位になれなかった最強の2位プレーヤー2人の比較
マイケル・チャン | ミハエル・シュティヒ | |
生年月日 | 1972.2.22 | 1968.10.18 |
身長 / 体重 | 175cm / 72kg | 193cm / 79kg |
グランドスラム | 1989年 全仏オープン(17歳) | 1991年 ウィンブルドン(23歳) |
2位在位期間 | 1996.9.9週~1997.11.10週のうち48週(24₋25歳) | 1993.11.22週~1994.9.26週のうち34週(25₋26歳) |
プレースタイル | 情熱、守備型カウンター | 静寂、強烈サーブ&ボレー |
1位の壁 | ピート・サンプラス | ピート・サンプラス |
以上






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