Qlikで条件に合わせてアラート通知する
Qlik Cloudでアラート通知する方法について、皆さんご存知でしょうか?
下記のようにメールなどで、一定の閾値を超えた際に通知することができる機能です。
詳細は下記ブログ記事をご参照ください。
今回は応用編として、その人の状況に応じてアラート通知する方法を紹介します。
ex)残業時間が40時間を超えている人にだけ、アラート通知する
条件に合わせてアラート通知する場合、標準のアラート機能を使うのではなく、
Qlik Application Automationという機能を使用します。
(※以下「QAA」と略します。)
QAAは、Qlik Sense SaaSを含む様々なクラウドアプリ同士の連携処理を作成できる機能です。
ex)アプリのリロードが終われば、Slackに通知する
QAAの機能詳細については、下記ブログ記事をご参照ください。
実施内容
今回は、下記アプリのストレートテーブルを使用し、
残業時間が40時間を超えている人のメールアドレスにのみアラート通知を行います。
作成手順
①Qlik Cloudの分析サービス画面から、[新規追加]-[新しい自動化]を選択します。
②[テンプレートなしで作成]を選択します。
下記のようにテンプレートがたくさん用意されているので、 テンプレートを使っていただくことも可能です。
※今回は一から作成したいため、[テンプレートなしで作成]を選択しています。
③名前を任意で入力し、[Save]をクリックします。
④下記のように組み立てていきます。
各ブロックは、画面左側から見つけることが可能です。
ブロックの各種設定
●[ Get Straight Table Data ] ブロック →アプリのストレートテーブルから、データを取得します。
・App Id / Sheet Id / Obhect Id [do lookup]から対象のアプリ / シート / オブジェクトを選択します。
●[ Condition ] ブロック
1)[Item in Get Straight Table Data]を選択します。
2)[History]-[Test run] をクリックします。
※この手順で、ストレートテーブルからアイテム (テーブルチャートに追加している項目)を取得できます。
3)再度[History] を開き、「残業時間」を選択します。
4)残業が40時間以上の人にのみメールを送りたいので、 下記のように設定します。
●[ Send Mail ] ブロック
1)[Connetction] でメールサーバーの設定を行います。 ※メールサーバーは自社でご準備いただく必要があります。
外部ネットワークから接続可能なメールサーバーが必要です。 なおメールサーバーが準備できない場合は、 Gmail の1アカウントを送信元アドレスに設定することも可能です。 詳細はQlik Commyunityの記事をご参照ください。
2)[Inputs] で、メール内容を設定します。
To:アプリのストレートテーブルのメールアドレスを指定することで、 残業時間が40時間を超えている人にメールを送ることができます。
Subject:メールのタイトルを設定します。
Type:Textで送るかhtmlで送るかなどの設定をします。
Body:メールの本文内容を設定します。
上記設定が終われば、最後は画面上部の[Run]をクリックして実行します。
以上の操作で、残業時間が40時間以上の人にのみメールを送ることが可能です。
留意事項
・現在QAAは日本語対応していません。各種設定は英語表記です。
・同時実行数や実行時のメモリ消費量 / テナントごとに1ヵ月あたりの実行回数に制限があります。
詳細はメーカーヘルプページをご参照ください。
QAAを応用し、たくさんのことができるので是非お試しください!
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