QlikのABC分析/パレート図サンプル

ABC分析は売上などの指標を大きい順にランキングし優先度を確認する手法です。パレート図がよく用いられます。Qlikを使用すれば、このABC分析を簡単に行うことが可能です。

・QlikのABC分析サンプル

・ABC分析チャートの作成方法：ランキング表形式

・ABC分析チャートの作成方法：パレート図

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※2025年7月時点のQlik Sense SaaSを利用しています。

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＜QlikのABC分析サンプル＞

QlikでABC分析用のシートを作成すれば様々な切り口でのABC分析が可能です。パレート図による表現や多様な軸による絞り込みに加え、ABCの設定比率を変更するなども非常に多角的なABC分析を実現します。

▼多様な軸を切り替えてパレート図とABCデータを分析

例えば下記のチャートは画面右に商品売上ランキング上位からA/B/Cに分類および色分けされたデータです。左側にはそれに対応したパレート図が表示されています。

※Qlik SenseのABC分析サンプルの例（アニメーションGIFです）

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＜ABC分析チャートの作成方法：ランキング表形式＞

上図サンプル右側のランキング表の作成方法を記します。ABC分析のポイントは対象となるメジャーを降順ソートして上位から累積構成比を算出します。算出した累積構成比をもとにABCでランク付けします。例えば上位から「80％はA、80～90％はB、90％～はC」というような区分にすると、全体の80％を構成する上位の商品がAランクとして一目で把握できます。

手順１）

ストレートテーブルに［商品名］と［売上］［構成比］［累積構成比］を作成し降順ソートします。

▼チャートの種類：ストレートテーブル

▼軸：商品名

▼メジャー1：売上

Sum(売上)

▼メジャー2：構成比

Sum(売上)/Sum(Total 売上)

▼メジャー3：累積構成比

RangeSum(Above(Sum(売上),0, RowNo()))/Sum(Total 売上)

▼ソート：優先順位１「商品名」／ 数式でソート「降順」

sum(売上)

※構成比の数式についてはコチラ→Qlikで構成比を計算する_Total修飾子

※累積の数式についてはコチラの②項→実績値と累計値を同時に確認したい

手順２）

ABCを判定する項目を追加します。

メジャーとして追加してください。下記の数式サンプルでは、累積構成比が80％以下ならA判定、90％以下ならB判定、それ以外をC判定としています。

※数式中の「累積構成比」は手順１で作成したメジャー3「累積構成比」となります。

▼メジャー：ABC判定

if(累積構成比<=0.8,'A',if(Above(累積構成比)<=0.9,'B','C'))

手順３）

ABC判定項目の背景色を設定します。

手順２）で作成した「ABC判定」のプロパティ［プレゼンテーション］-［背景カラー表現］にて設定します。

▼メジャー：ABC判定の背景カラー表現

if(ABC判定='A',RGB(140,170,200),if(ABC判定='B',RGB(255,200,0),RGB(255, 0, 0)))

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＜ABC分析チャートの作成方法：パレート図＞

サンプル左側のパレート図の作成方法を記します。

棒グラフと折れ線のコンボチャートを元に作成していきます。

手順１）

コンボチャートに［商品名］と［売上金額］［累積構成比］を作成し降順ソートします。

▼チャートの種類：コンボチャート

▼軸：商品名

▼メジャー1：売上

Sum(売上)

▼メジャー2：累積構成比

RangeSum(Above(Sum(売上),0, RowNo()))/Sum(Total 売上)

▼ソート：優先順位１「商品名」／ 数式でソート「降順」

sum(売上)

※コンボチャートの作成についてはコチラ→Qlik Sense複合グラフの作り方

軸とメジャー	ソート

手順２）

作成したチャートの色を設定します。

手順１）で作成したチャートのプロパティ［色と凡例］にて設定します。

下記の数式サンプルでは、累積構成比が80％以下なら水色、90％以下なら黄色、それ以外を赤色としています。

※数式中の「累積構成比」は手順１で作成したメジャー3「累積構成比」となります。

▼色と凡例：カスタム「数式を使用」

If(累積構成比 < 0.8, RGB(140,170,200),If(累積構成比 <0.9, RGB(255,200,0), RGB(255,0,0)))

以上です