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Aggr関数で作成される内部的なテーブルを可視化する

Aggr関数は内部的なテーブルを作成し、設定した軸に対するメジャー値を返す関数です。

この時にAggr関数が返す値がちゃんとあっているのか、どのような値が返ってきているのか気何ったことはないでしょうか?

今回は内部的に作成されているテーブルがどのようになっているのかを可視化してみたいと思います。


 

※2024年2月時点のQlik Cloud トライアル環境を利用しています。

 

Aggr関数での値をテーブルで確認することは意外と単純です。

Aggr(
	メジャー,
	軸項目1(, 軸項目2 , 軸項目3, 軸項目4,・・・)
)

このメジャーと軸項目をそのままテーブルに置き換えればどのような分割単位でメジャー値がどのように取れてきているのか確認することができます。

以下、例を用いて確認してみましょう。


 

以前Aggr関数を使って条件違いでの集計値を求める記事を書きました。

この時のAggrを使った式を例に内部テーブルを見ていきたいと思います。

■参考式
Sum(
	Aggr(
		If((売上確定フラグ = '1'),
			Sum(実績金額),
			Sum(予定金額)
		),
	部門名, 担当者, 顧客名, 売上確定フラグ
    )
)

今回は赤文字部分がどのように取れてきているか確認していきます。

■参考式
Sum(
	Aggr(
		If((売上確定フラグ = '1'),
			Sum(実績金額),
			Sum(予定金額)
		),
	部門名, 担当者, 顧客名, 売上確定フラグ
    )
)

 

<テーブルチャートでの確認>

早速確認していきましょう。

内部テーブルを作成しているAggr関数はそのままテーブルチャートを使用することで取得されるデータを見ることができます。


■作成するテーブルチャート

・メジャー:Aggr関数内に記載したIF~Sum(予定金額))までの数式(Aggr内メジャー部分)

<数値予想>
If((売上確定フラグ = '1'),
	Sum(実績金額),
	Sum(予定金額)
)

・軸:部門名、担当者、顧客名、売上確定フラグ

を作成します。

■作成例












■作成したテーブル

Aggr関数で取れてくる値を数値予想として、その一覧と指定した軸での分割単位を確認することができます。

ここでは売上確定フラグの値によって実績金額もしくは予定金額の合計値が数値予想に入っていることになります。

テーブル作成時に数値予想の集計関数が自動になっているのでSumに変更してください。


※並び順に関してはAggr関数で出力される順番と違う場合があります。

 ご注意ください。(Aggr関数はデータロード順になるとのことです。)


 

いかがでしたでしょうか。

Aggr関数は中身が複雑になるほど、

返ってくる値がどうなっているのか机上での確認が難しくなっていきます。

テーブルでの確認方法はAggr関数を使う上で便利かと思いますので、

Aggr関数を使用するときに狙った値が取れない場合はぜひお試しください。


 

以上です

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