top of page

最新記事リスト

執筆者の写真SENSUKE KURIYAMA

【学生テニス】2023年インカレ本戦出場の男子選手96名の内訳を分析調査!


 

※各種データは過去の大会記録から独自に収集しました。正確性などは個人調査の範囲ということでご了承ください。



 

▼2023年のインカレ(男子)

慶應義塾大学の藤原智也選手(4回生)が2年ぶりの優勝を飾りました。実に3年連続で決勝進出ということで最後のインカレでも圧倒的な強さを見せました。また、決勝の相手は林航平選手と同校同期対決となり、甲子園で107年ぶりに優勝した高校とともに慶應の強さが印象的でした。

 

▼インカレ本戦96名の大学地域別構成比(男子)

「北海道」「東北」「関東」「北信越」「東海」「関西」「中国四国」「九州」とそれぞれの地域別のインカレ本戦出場の内訳です。96名のうち、半数に近い45名を関東学生が占めています。また、関西学生が22名となっており、全体の7割が関東と関西ということになります。


ラウンドを進めてみていくと、3回戦(Best32)では関東学生のみで7割、関東/関西以外では2名のみとなります。さらに4回戦(Best16)となると、関東学生13名、関西学生3名となります。これは昨年2022年とほぼ同じ状況です。

▼​1回戦(96名)

▼3回戦(32名)

​▼4回戦(16名)

大学地域別の選手数



大学地域別の選手数



大学地域別の選手数


 

▼インカレ本戦96名の大学別の勢力図(男子)

今年のインカレは慶應の強さが印象的だったことに加えて、10名が本戦入りした日大が最大勢力へ躍進をしています。上位校の本戦選手数を前年比で確認すると次のとおりです。数を伸ばした日大や慶應と入れ替わるように、近大と早稲田や法政が伸び悩んだ感じです。


<増加>

・日本大学:6名 → 10名

・慶應義塾:7名 → 9名

・他、筑波大、関西学院大、岡山大 など

<減少>

・近畿大学:9名 → 6名

・早稲田大:7名 → 4名

・法政大学:8名 → 5名

・他、愛知学院大、明治大、駒沢大 など


▼本戦選手の前年比較(大学別)

また、特筆すべきは躍進した慶應と日大の2校でBest16の半数を占めました。慶應は昨年の3名から5名、日大は昨年ゼロでしたが3名がBest16へ進出しました。勢いはそのままBest8へもそれぞれ2名ずつが進出し決勝では慶應対決の実現となりました。


▼本戦 Best16入り 選手の前年比較(大学別)

・・・この記事を書いている間に関東大学テニスリーグ1部がスタートし、インカレそのまま慶應と日大が3戦全勝できています。第1戦で日大に惜敗した早稲田は1勝2敗と王座出場さえも大ピンチという状況です。・・・

 

▼インカレ本戦96名の出身高校の地域別

昨年と同様に出身高校別でも分析しました。昨年と比べると、関東33名→29名、東海15名→15名、関西15名→14名、九州15名→14名と大きな変化は見られません。ただ、ラウンドを進めてBest16まで行くと、関東出身勢の割合が減って各地区均等な傾向に変化がありました。Best16の内訳の前年比は、関東8名→3名、関西4名→3名、東海3名→2名、九州1名→2名、四国0名→2名、北信越0名→1名となっています。

​▼1回戦(96名)

​▼4回戦(16名)

高校地域別の選手数


高校地域別の選手数


出身高校別に前年比較してみると、岡山の関西高校が0名から3名と増加しており、対照的に早稲田実業が3名→0名となっています。その他で増えているのは愛媛の新田高校、京都の東山高校です。実際に選手を並べてみると赤字で表したBest4以上の選手の出身校が伸びていることが分かります。全員が高校時代からエースとして全国でも活躍していたので、近い年代のチームメイトとともに強くなったのかもしれません。


・関西高校:高木翼(3年)、高悠亜(2年)、岩本晋之介(2年)

・新田高校:中村元(3年)、丹下颯希(2年)

・東山高校:藤原智也(4年)、堀川莞世(3年)


▼2022-2023年インカレBest16選手の出身校内訳

 

▼インカレ出場者の出身高校ランキング(男子)

96名の高校別ランキングを確認してみました。(前年分はコチラ <2023年インカレ出場者の出身高校上位グラフ(男子)>


1位は柳川(九州:福岡)、2位に同数で慶應義塾、湘南工大附属(関東:神奈川)、大分舞鶴(九州:大分)、名経大市邨、名古屋(東海:愛知)、新田(四国:愛媛)と続き、3位は関西(中国:岡山)、四日市工業(東海:三重)となっています。

関西地域は地域内で高校が分散しているのか、興国(大阪)、西宮甲英、相生学院(兵庫)、東山(京都)が2名ずつです。

 

最後にサンキーダイアグラムで各選手の出身経路を見てみました。 一番左側から「高校地域」⇒「大学地域」⇒「大学」⇒「選手氏名」と、視点を設定してどの地域の高校からどの地域の大学へ進路が流れているかを見ることができます。


▼インカレ本戦選手96名の出身高校地域と進学先

昨年との変化で気づいた点は関東の高校から他地域の大学へ進学した選手は0名だったのが3名になっています。詳細を見ると進学先は「東北大学」「新潟医療福祉大学」「関西学院大学」でした。


<2023年インカレ出場者の出身地域のながれ(男子)>

■高校地域 =====>■大学地域=========■大学========■選手名



▼インカレBest16以上の選手の出身地域と進学先

「Best16以上の選手」に絞り込むと、16名のうち13名が関東圏の大学なのですが、全国各地の高校から集まってきていることが分かります。この点も昨年とは大きく違う傾向となります。関東を除く地域出身勢の活躍が特徴となっており今後もこの傾向が続くのか興味あるところです。


<2023年インカレBest16選手の進学地域のながれ(男子)>

■高校地域 =====>■大学地域=========■大学========■選手名


あらためて上位進出選手を全体的に俯瞰して見ると、今年はやはり慶應の戦力が充実しているのですが、関東だけでなく各地域からトップ選手が集まり成長を続けることができた成果の年といえるのかと思います。


以上


閲覧数:121回0件のコメント

Comments


bottom of page