Qlikで顧客分析_バスケット分析サンプル
更新日:11 分前
バスケット分析は売上伝票などから顧客の購入ごとの併売や期間併売を確認する手法です。Qlikを使用すれば、このバスケット分析を簡単に行うことが可能です。
※2025年2月時点のQlik Sense Businessを利用しています。
<Qlikのバスケット分析>
Qlikはバスケット分析が数式ひとつで簡単に実施可能です。また「同時併売」「期間併売」も数式のアレンジで対応でき、併売を測るメジャーも「伝票数」「売上金額」「顧客数」など柔軟に切り替えることで非常に多角的なバスケット分析を実現します。
▼特定の商品を選択して併売ランキングを見るチャート
例えば下記のチャートは画面右の商品売上ランキングから特定の商品を選択すると、左側に選択した商品と併売されている商品がランキングで表示されます。
※Qlik Senseのバスケット分析サンプルの例(アニメーションGIFです)

<Qlikバスケット分析チャートの作成方法:シンプルな併売ランキング>
とてもシンプルな上図サンプルは棒グラフを基に作成します(棒グラフの作成方法はコチラ)。
手順1)
サンプル右側の棒グラフを参考にして商品別の棒グラフを降順ソートで作成します。
ひとつめのグラフは単純な棒グラフです。
棒グラフ1.右側の商品選択用のグラフ
▼チャートの種類:棒チャート
▼軸1(X軸):商品名
▼メジャー:sum([売上金額])
手順2)
サンプル左側の棒グラフを参考にして商品別の棒グラフを降順ソートで作成します。
棒グラフ2.左側の併売ランキングのグラフ
▼チャートの種類:棒チャート
▼軸1(X軸):商品名
▼メジャー:Count({<[伝票コード]=P({$}[伝票コード]), [商品名]=E({$}[商品名])>} Distinct [伝票コード])
▼P関数とE関数 P関数は、選択で有効な値のみ取得します。 E関数は、選択で無効な(除外された)値のみ取得します。 両関数ともにSET数式専用の関数となります。 |
例えば、1のグラフで「商品A」を選択した場合には「商品A」で有効な「伝票コード」かつ「商品A」を除いた商品の伝票コードをカウントする動きとなります。
▼期間併売を分析する際のメジャー数式
上述のサンプルは選択した商品と同じ「伝票コード」の商品を取得しています。これは同時に購入された同時併売の分析用メジャーです。期間併売を分析する際は「伝票コード」ではなく「顧客コード」など顧客を特定できる項目にP関数を定義します。
同じ顧客が特定商品Aと併売した伝票数
▼メジャー:Count({<[顧客コード]=P({$}[顧客コード]), [商品名]=E({$}[商品名])>} Distinct [伝票コード])
<Qlikバスケット分析チャートの作成方法:様々なバスケット分析用メジャー>
例で取り上げたメジャー以外にもサンプルのメジャー数式を挙げておきます。
▼特定商品と同じ伝票で購入された回数
Count({<[伝票コード]=P({$}[伝票コード]), [商品名]=E({$}[商品名])>} Distinct [伝票コード])
▼特定商品と同じ伝票で購入された売上金額
Sum({<[伝票コード]=P({$}[伝票コード]), [商品名]=E({$}[商品名])>} [売上金額])
▼特定商品と同じ伝票で購入した顧客数
Count({<[伝票コード]=P({$}[伝票コード]), [商品名]=E({$}[商品名])>} Distinct [顧客コード])
▼同じ顧客が特定商品と併売した回数
Count({<[顧客コード]=P({$}[顧客コード]), [商品名]=E({$}[商品名])>} Distinct [伝票コード])
▼同じ顧客が特定商品と併売した売上金額
Sum({<[顧客コード]=P({$}[顧客コード]), [商品名]=E({$}[商品名])>} [売上金額])
▼同じ顧客が特定商品と併売した顧客数
Count({<[顧客コード]=P({$}[顧客コード]), [商品名]=E({$}[商品名])>} Distinct [顧客コード])
【参考記事】
▼Qlik トレーニングブログ:統計の知識なしでできる簡単なバスケット分析
以上です
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